第33期竜王戦第2局大盤解説会レポ

イベントレポート
竜王戦第2局
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豊島竜王の先勝で始まった第33期竜王戦。豊島竜王が初防衛に向けて勝ち星を伸ばすのか、挑戦者の羽生九段が一勝を返すのか、注目の第2局大盤解説会に参加してきました!

概要

  • 日時:2020年10月23日(金) 10時~(開場:9時30分~)
  • 会場:亀岳林万松寺 白龍ホール
  • 参加費:一般 4,000円、プレミアム 10,000円
  • 解説者:三枚堂達也七段、聞き手:和田あき女流初段
  • 定員:一般 100名程度、プレミアム 若干名
  • 申込み:事前に万松寺HPより申込み。希望者多数の場合は抽選。

自分は幸い一般の方に当選しました。封じ手開封と感想戦観覧が付いたプレミアムの方も申し込んだのですが、倍率が凄かったようですね……

アクセスと会場について

万松寺

万松寺さんは、大須商店街の中にあるお寺さんです。地下鉄/鶴舞線・名城線上前津駅 8番、12番出口より徒歩3分。商店街を歩いていると突然派手なお寺さんが現れるので、初見は結構びっくりします。

当日は雨が降っていましたが、入場列は屋根付きの場所だったので快適でした。

会場は、前方がフロアで後方が劇場のように段差があるスタイル。大きなスクリーンがあるので、どの席に座っても大盤が見にくいということはなさそうです。お手洗いも綺麗でかなり快適な大盤解説会場だと思いました。

今回コロナ対策として、座席と座席の間がかなり空いていましたが、事前予約制ということもあってか、ほぼ満席でした。

解説会開始

10時になり、大盤解説会が始まりました!当日の棋譜は下記をご参照くださいませ。

まずは三枚堂達也七段和田あき女流初段のコンビ。三枚堂七段はグレーのスーツで相変わらずシュッとしていて素敵です。和田あき女流初段はネイビーのワンピース姿。いつ見ても可愛らしいお方です。

初手から解説

まずは初手から解説です。羽生九段が14手目に指した6四歩は珍しい手ですが、三枚堂七段いわく、最近の豊島竜王は速攻がブームで、それを警戒して羽生九段は6四歩と早めに突いたのではないか、とのこと。たしかに最近の豊島竜王は桂を早めに跳ねたり、早めに銀をぶつけていったり、スピードを重視した攻めが多い印象だったので、なるほどなあ、と思いました。本局でも早い段階で銀をぶつけていきましたね。

本局の序盤の駒組みを見た三枚堂七段のお話しが興味深かったです。最近の将棋は「みんなで王様を守ろう」というよりは、「みんなで陣地を守ろう」という感じで、自陣全体にバランスよく駒を配置し、隙を無くす方針で指されていることが多い。固さよりバランス、ということを三枚堂先生風に言うとこうなるんですね。何だかほっこりする表現です。

万松寺のおみくじは凶ばかり!?

前日に現地入りした際、万松寺さんのおみくじを引いたというお二人のお話しが面白すぎました。

三枚堂「和田さんどうでしたか?」
和田 「77番ででした……三枚堂先生はどうでした?」(番号まで覚えている先生、さすがです)
三枚堂「67番ででした。つら……みたいな」(思わず若者言葉?が出る三枚堂七段)

和田あき先生のおみくじには『絶体絶命のときは十中八九死す』と書かれていたそうです。なかなか強烈ですね……

ちなみに、自分も解説会の合間に引いてみたのですが、何と大吉でした!なぜかちょっと申し訳なくなったりして……(ちなみに『絶体絶命の時、必ず生きる』そうです。ありがたや……)。

封じ手お披露目

封じ手用紙。ピントはLEDに持っていかれました……

立会人の青野九段が登場した際、封じ手のお披露目がありました。感染症予防として、いつものように封じ手を客席に回すことは無かったのは残念ですが、生の封じ手を見られるのは嬉しいですね。

次の一手クイズと抽選会

なんとも微妙な(?)タイミング……

昼食休憩前の時間帯には新聞解説の山崎八段と三枚堂七段のダブル解説となりました。昼食休憩のタイミングで次の一手クイズを出すことに。しかし……

山崎「じゃあここで次の一手、え!?ここで次の一手!??」
3三同桂の実質一択しかない局面に動揺を隠せない様子の山崎八段。「じゃあ……練習してみましょうか」という一言から始まった茶番が最高でめちゃくちゃ笑いました。

山崎 「ん〜これは難しいですけど、まあ、逃げる手もありますかね(現実的にはないけど)。ただ、ここは取る手から考えてみたいですね」
三枚堂「それ以外だと……難しいけど、1二玉」
山崎 「あとはその他ですね。その他はお得ですよ~」
三枚堂「これは難しいなあ〜(めちゃくちゃ棒読み)」

文字だとなかなか伝わらないと気がしますが、お二人とも芝居がかった言い方で最高でした(笑)

次の一手クイズ抽選会

お昼休憩のあとは、次の一手クイズ抽選会でした。景品は両対局者や立会人、解説の先生方の色紙や、扇子、マスクケース、ポスターなど色々ありました!当然ながら(?)ほとんどの方が正解されていたので、かなり倍率が高かったようです。私もクイズには正解しましたが、抽選に当たらず……残念です。三枚堂七段が「ワタクシの凶を引いた右腕で……!」と言いながら抽選箱に手を突っ込んだのが面白かったので良しとします(笑)

ちなみに、抽選会はこのあともう1回行われました。

おみくじリベンジ

抽選会のあと少し局面を解説してから、長考になりそうなので、と前置きして三枚堂七段が「和田さん、お昼は何されてました?」と尋ねます。なんと、「勝負師として負けたままではいられない」ということで、お二人ともおみくじリベンジしてきたそうです。

三枚堂七段は吉が出て喜んでいらっしゃいましたが、和田女流は何とまたしても……。大吉を引かれたお客様が前の方にいらっしゃったようで、「大吉って出るんですか!?」と目を丸くしている和田女流が大変可愛らしかったですね。実際に大吉の紙を見せて貰ったお二人が、黙々と読みふけっているお姿が面白かったです。

ゲストの杉本八段登場!

途中、ゲストとして杉本八段が登壇されました!愛知県と言えば杉本八段のイメージがありますよね。

登場して早々、「お弟子さんは?と思われてると思いますが、今日は来てません」と自虐風な杉本八段。「いつも誘ってはいるんだけど、今回は平日だし自分の対局が近いということで断られました」とのことでした。いつも誘われているんですね!こちらの師弟は何というかほのぼのしていて良いですよね……そのやり取りを想像して癒されました。

終局

その後も楽しい解説が続きましたが、17時過ぎ、豊島竜王が投了され終局となりました。見たことの無い形での羽生九段の大局観の素晴らしさがよく現れた対局でしたね。封じ手の8六歩が終盤に効いてくるあたり、さすがとしか言いようがありません……

なお、今回は残念ながら大盤解説会場での感想戦は実施されませんでした。このようなご時世ですし仕方がないですね……

ということで、今回の大盤解説会はこれでお開きとなりました。万松寺さんはとても快適でしたし、解説の先生方も面白くて充実した大盤解説会でした!やっぱり現地イベントはたのしいですね。

おまけ:フルーツ盛り合わせ

檸檬屋さんのフルーツ盛り合わせ

翌日、豊島竜王が召し上がったフルーツ盛り合わせを出してくれるという檸檬屋さんに伺いました!甘いフルーツだけでなく、爽やかな酸味のあるものもあって、とても美味しかったです。

レシートにも『豊島先生』の文字が!

今年はイベント参加人数が絞られていることもあり、なかなか現地イベントに参加できませんでした。残念ながら、これが年内最後の現地イベントレポートになりそうです。来年はもっとイベントに参加できますように……

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