やわらか将棋観戦記

将棋観戦のために遠征を重ねる観る将。将棋イベントレポと遠征の記録(行き方やご飯、宿など)がメインです。

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第67期王座戦第1局 日経本社大盤解説会

 

第67期王座戦がいよいよ開幕となりました!斎藤真太郎王座の初防衛となるか、永瀬拓也叡王が2冠目を獲得となるか、若手実力者同士のタイトル戦の行方がたのしみです!

今回は日経本社内のイベントスペースである『SPACE NIO』で行われた大盤解説会に参加してきました!

概要

  • 日時:2019年9月2日(月)17:00開場、17:30開始
  • 解説:中村太地七段(前王座)
  • 聞き手:伊藤沙恵女流三段
  • 入場料:無料
 [参考リンク: 第67期王座戦第1局 日経本社 大盤解説会のお知らせ|イベント|日本将棋連盟 ]
 

当日は現地(陣屋)でも大盤解説会がありましたが、今回は有休を取得できなかったため、開始時刻が遅くアクセスしやすいこちらの解説会に参加してみました。無料というのも驚きですよね。日経本社での解説会は第5局まで予定されているそうなので、お仕事帰りに参加してみてはいかがでしょうか。

 

アクセスと開場まで

最寄り駅は東京メトロ・地下鉄の大手町駅で、C2b出口から直結しています。が、今回私は東京駅から徒歩で向かいました。東京駅丸の内北口から徒歩で15分程度です。道は大きい道路をひたすら歩く感じでわりと分かりやすいので、天気が良ければこのルートも有りだと思います。

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会場前の看板

会場に到着したときは、まだ受付開始前でしたが、入場整理券を配布していました。並ばなくても良いのは嬉しいですね。王座戦は終局時刻が20時21時は当たり前なので、早めに入場整理券をもらって軽食を取りに行くのも良いかもしれません。会場に隣接してタリーズコーヒーがあったり、下の階にスターバックスコーヒーがあったり、地下にレストラン街があったりと、食べるところには困らない印象です。

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入場整理券

会場は横に広いスペースで席数は150席ぐらいはありそうでした。前方に局面や対局室を映すスクリーンが3面もあり、どの角度からも見やすいつくりはさすがです。

 

解説会開始

さて、17時30分になり大盤解説会が始まりました!解説の中村太地七段はブルーに近いグレーのさわやかなスーツに赤のネクタイ姿、聞き手の伊藤沙恵女流三段はネイビーの落ち着いたデザインのワンピースに白のカーディガン。お二人とも素敵です。

第1局は千日手指し直し(!)となりましたが、まずは指し直し局から解説が始まりました。詳しい棋譜は下記サイトをご参照ください。

live.shogi.or.jp

指し直し局は、先手:斎藤王座、後手:永瀬叡王で矢倉模様に進みました。先手が6六歩と突かずに7七銀と上がるのが最近の矢倉だそうです。矢倉といえば永瀬叡王の得意戦法。それをぶつけていく王座に、このタイトル戦への意気込みを感じますね……!熱い!

対局者は今夕食休憩中だという話題から、今期の変更点の話題に。王座戦は今期より、ストップウォッチ方式からチェスクロック方式に変更となりました。昨年までは1分未満は切り捨て(例:1分59秒で指しても時間は1分と記録される)でしたが、チェスクロック方式になったことで、時間の減り方がかなり早く感じられるであろうことをお話しされていました。また、夕食休憩の時間も18時10分~19時までだったのが、17時30分~18時に変更となったそうです。チェスクロック方式になったことは知っていましたが、夕食休憩については知りませんでした。太地先生曰く、終盤の詰む・詰まないの局面で夕食休憩になるのはどうか、ということで今回の変更に至ったとのこと。なるほど。

 

挑戦者の印象

そして挑戦者の永瀬叡王の印象についての話題に移りました。沙恵先生の語る永瀬先生の印象が……笑

伊藤「子どもの頃に指したことがあるけど、その頃からこわかった。話しかけてはいけないオーラで、子どもなのにこんなにこわい人がいるんだ、と。今は連盟で挨拶すると返してくれるので、それだけであっ返してくれた!ってハッピーです」

中村「自分は幸い、自分の方が年上だからかこわくはない。でも感想戦で少しでも変な手を言うと無言で首を傾げられる……」

子どもの頃からずっと軍曹なんですね。全然変わらない永瀬叡王が素敵です。そして「ハッピー」と言うときの沙恵先生の可愛らしさときたら……眼福でございました。

 

次の一手クイズ

34手目、後手の永瀬叡王が銀取りを放置して8筋から攻めていったところで、次の1手クイズとなりました。選択肢は三択で、A:7五歩、B:8六歩、C:その他。正解はBの8六歩で、正解者は47人とのことでした。ちなみに一番人気はAだったそうです。景品は両対局者の色紙が10枚ずつ!多い!自分は次の一手クイズには正解したのですが、抽選に当たらず……ざんねん。

 

王座戦の歴史

途中、太地先生が王座戦の歴史についてお話しして下さりました。他のタイトルは永世称号として「永世名人」「永世棋聖」などと呼ばれますが、王座だけは「名誉王座」というお話しから、「羽生先生は人生の半分くらい王座」というお話しが。すごい……!王座戦のパンフレットの裏に歴代優勝者が書かれているのですが、確かに羽生先生の存在感は尋常ではないです。そしてかなりの割合で3-0で防衛しているのが恐ろしい……

 

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王座戦の歴代優勝者

たしかこの話題の中でだったかと思うのですが、対局室を映すスクリーンを見ながら、太地先生がぽろっとこぼした「本当はここに座っていたかった」という言葉には思わず泣きそうに……心の中のおっさんが泣きながら「太地~!!!」と大声で叫んでいました。またタイトル戦に出てくださいね!

 

終局

ほとんど指し手のことを書いていませんが(仕事帰りの頭のためかメモがあまり取れておらず……すみません)、途中斎藤王座が指しやすいと思われた局面から永瀬叡王が攻め合いに持ち込み、斎藤王座の攻めを受けきって勝利しました。斎藤王座のはっとするような明るい指し手に、永瀬叡王の相手を楽にさせない差し回し、とても見ごたえのある対局でした。第2局以降も楽しみですね!

ちなみに、日経本社での解説会は、第2局が9月18日(火)で髙見泰地七段が解説、第3局が10月1日(火)で佐藤天彦九段が解説とのこと。なんとか仕事を早く終えて駆けつけたいところです。