観る将ナイトに行ってきました

イベントレポート
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先日行われた、文春将棋さんによるイベント「観る将ナイト」に参加してきました。普段なかなか聞くことの出来ない観戦記者さんのお話しを伺えたり、木村王位がタイトル獲得後初のイベント登場だったり、ということで、大変盛り上がったイベントでした!公式のレポにはあまり書かれていない、第1部のディープすぎる観る将の世界の「観戦記者のおしごと」「棋譜コメソムリエ選手権」を中心にレポを書きました。今回のイベントで観戦記者沼にはまってしまったので、やたら○○記者可愛いばかり言っていてすみません。先に謝罪しておきます……

概要

  • 日時:2019年10月6日(日)18時15分より(開場:17時30分より)
  • 会場:渋谷LOFT 9(最寄り:JR他渋谷駅)
  • 値段:A席(最前2列)4500円、B席3000円 ※飲食代別・要1ドリンク

 [参考URL: 観る将ナイト2019 – LOFT PROJECT SCHEDULE ]

A席は即完売だったようです!B席も前売りが早々に完売していました。文春将棋さんの初イベントですが、注目度の高さが窺えますね。

ちなみに、渋谷LOFT9はなかなかにすごい場所にあります。道玄坂を一本裏に入って、いわゆるホテル街を進んでいくとたどり着きます。明るいうちはまあ良いのですが、暗くなってから歩くのはちょっとびびりました(別に治安が悪いとかいう訳ではないのですが)。

第1部:ディープすぎる観る将の世界

メニューの写真を撮らなかったことが痛恨のミスなのですが、今回はLOFT9の通常メニューに加え、今回のイベント限定メニューもありました。ドリンクは、タピオカミルクティーやお~い(王位)お茶ハイ、霧島酒造ハイボール。フードは陣屋リスペクト2種のカレー盛り合わせ、激辛流からあげがありました。この中から私は霧島酒造ハイボールを注文。いわゆる焼酎の炭酸割りで、さっぱりと飲みやすく、ハイボール大好き女の私はついおかわりしてしまいました。そして同じテーブルの方が注文されていたタピオカミルクティーは何と白色のタピオカでした!黒いタピオカは黒星を連想させる(参考記事:タピオカがトップ棋士の「将棋めし」に 黒星イメージ覆せるか )という噂もありましたが、それで白いタピオカなのでしょうか。メニューにも工夫があって面白いですね。

まずは文春将棋( 文春将棋 (@bunshun_shogi) | Twitter )の中の人と遠山雄亮六段、「将棋めし」の作者である松本渚先生が登場。遠山先生の音頭で乾杯!ちらっと客席前方にある関係者席を見たところ、銀杏記者(君島俊介さん)が元気よくエア乾杯をしていて大変可愛らしかったです。

観戦記者のおしごと

そして観戦記者の方々が登場されました!

  • 陣屋での解説会でもおなじみ、相崎修二さん
  • みんなのアイドル、君島俊介さん(銀杏記者)
  • 観戦記者界の佐々木勇気(参考Webサイト)こと、小島渉さん(紋蛇記者)

このイベントのチケットを取る際に、「お目当ての出演者は?」というアンケートがあるのですが、3人とも名前が挙がっていたとのこと!斯く言う私も某観戦記者さんのお名前を書いた者です。

第1部の出演者が全員揃ったということで、みんなでビールを注文し、改めて乾杯。観戦記者さんを拝見できるというだけでも嬉しいのに、お酒を飲んでいる姿まで拝見出来るとは、なんという神イベントなんでしょうか……

第1部前半では「観戦記者のおしごと」をテーマに、観戦記者をしていて大変なことや、食レポのこと、タイトル戦のおしごとで楽しかったこと、観戦記者になるには?などが語られました。普段あまり聞くことが出来ない内容でとても!面白かった!です!食レポについてのくだりが面白い+銀杏記者の熱い思いを聞くことが出来て印象に残っています。

松本「銀杏記者と言えば棋譜コメでの食レポに定評がありますよね」(松本先生、さすがのぶっこみ、すきです)

銀杏「ないですよ!」(慌てる銀杏記者、かわいい)

松本「いやありますよね!それで『えっ銀杏記者、好き……』みたいになったファンの方いますよね」(会場拍手)(自分もめちゃくちゃ頷きながら拍手した)

銀杏「いやいや」(全力で否定する銀杏記者、かわいい)

紋蛇「先生モテモテじゃないですか」(めちゃくちゃ笑っている紋蛇記者)

「……食レポに定評はないんですけど」と前置きをして銀杏記者が語った食レポについてのお話し。以前は対局者に出す前の食事を撮影していたが、最近は撮影用に作ってもらうことがあるそうです。対局中の棋士と同じものを食べられるので、それだったら少しでも何か情報を残した方が良いんじゃないかと思って始めたそう。食レポはすごく文章力が求められて、やる度に「ああ自分は駄目なんだな」って思うし、自分でやると痺れる、でも駄目だと思いながらも、少しでも情報を残したいという気持ちでやっているとのことでした。

自分は駄目だと思いながらも、ファンのために詳細な食レポをしてくださる銀杏記者……!観戦記者としての熱い思いが聞けて感動です……!!このお話しを聞いておそらく会場にいる全員が「えっ銀杏記者、好き……!」ってなったと思いますね。

他にも紋蛇記者と銀杏さんの仲良しほのぼの金沢観光(清麗戦第3局)のお話しや、観戦記者になるにはアマ初段程度あれば良い、それより将棋が好きだったり将棋の知識の方が大切、というお話しなど、面白いお話しばかりでした。

棋譜コメソムリエ選手権

第1部の後半戦は棋譜コメソムリエ選手権です!

文春将棋の中の方がコーナー名を読み上げると、ため息をついたりうなだれたりして、あきらかに「ついに始まってしまった……」感を出される観戦記者の方々。棋譜コメソムリエとしても出演される松本先生が準備に向かいつつ「こわいよ~」と呟くと、記者の方々が「我々の方がこわいですよ」「公開処刑……」と口々に嘆いていらっしゃいました……(笑)

このコーナーは棋譜中継の下部に書かれている解説コメント、通称『棋譜コメ』を、棋譜コメを愛する棋譜コメソムリエの方々にプレゼンしていただく、というもの。棋譜コメソムリエは、松本渚先生、『師弟~棋士たち 魂の伝承~』の著者である野澤亘伸さん、『将棋[観る将になれるかな]会議』の著者である岡部敬史さん、ねとらぼアンサー編集長の杉本吏さんの計4名。棋譜コメソムリエの方々が3位から順に推し棋譜コメを発表していきます。

棋譜が無料で見られるものはリンクを貼ったので、ぜひご覧になってみてください。順位戦のものは名人戦棋譜速報で見ることができます。

第3位のプレゼン

  • 松本先生:第67期王座戦5番勝負第1局千日手局 永瀬ー斎藤慎(棋譜)(紋蛇)
    千日手の筋が見えた控室の慌ただしい模様、淡々とおやつが出された対局室の様子。
  • 野澤さん:第76期順位戦C級2組 最終戦 増田ー神谷 千日手指し直し(牛蒡)
    53飛がミスだったのに神谷八段が投了し、『投了』が敗着とされた一局。
  • 岡部さん:78期順位戦B級1組 斎藤慎ー畠山鎮 77手目(潤)
    『歩を打ってヘルメットを被る』という棋譜コメならではの表現。
  • 杉本さん:第57期王位戦挑戦者決定戦 木村―豊島 8手(棋譜)(文)
    『見学に来た中学生ににこやかに話しかける木村、うつむきがちに聞きながら微笑む豊島。』
    今年の夏に炎の10番勝負を戦った2人の3年前の対局、画がありありと思い浮かぶ描写。

トップバッターの松本先生が選んだ棋譜コメの大量スクショ(パワポ1ページに8枚くらい!)がプロジェクターの大画面に映しだされた瞬間、「あ~」と納得する会場、そして会場のテンションとは正反対に苦い表情で視線を逸らす紋蛇記者。中継をご覧になっていた方はご存知かと思いますが、この棋譜コメを書いているのはまさに紋蛇記者でした。松本先生が、「千日手へと向かっていく様子が淡々と書かれているだけなのに面白い!」とこの棋譜コメの面白さを熱弁する中で、2ページ目のスクショ達(またしてもパワポ1ページに8枚ぐらい)が映し出されると、あまりの公開処刑っぷりに(?)笑い崩れる紋蛇記者。

松本先生の解説が終わり、文春将棋の中の人に「芸人が自分のネタを解説されるような感じでしたね」と言われると、「いや~攻防ともに見込みがないですね……痺れる……」と憔悴しきった様子でぼやいていました。私の文章力がいまいちなために文字にすると伝わらないかもしれませんが、正直この紋蛇記者のぼやきっぷりが面白すぎでした。恥ずかしさを紛らわすためか、壇上でもがんがんビールを飲み(お代わりもしてた)ながらもまったく顔色を変えないのも素敵でした。この日で紋蛇記者ファン100万人は増えたと思いますね。

第2位のプレゼン

  • 松本先生: 73期順位戦A級 三浦ー森内 6手(牛蒡)
    不調な森内先生がよく揮毫する言葉である「一陽来復」と冬至についての描写。ちょっと切なくなる、森内先生の切なさがぐっと染み渡る気がする。
  • 野澤さん:76期順位戦A級最終戦 久保ー深浦 66手(琵琶)
    見学に来ていた深浦九段の弟子・佐々木大地四段の表情が明るくなってきたことで形勢判断を表現する面白さ。
  • 岡部さん:69期王将戦 羽生ー郷田 101手(吟)
    『悩ましげな郷田の声』どんな声なんだろう。
  • 杉本さん:56期王位戦 紅組リーグ 阿部光ー木村(銀杏)
    『昼食休憩に入っても考えている。阿部がパンの袋を開けようとすると、木村は「パンは控室で食べるように」と言う。柔らかい笑顔を見せつつ。阿部はぺこりと頭を下げる。先輩の一言はありがたいものである。』

岡部さんが「観る将会議で、郷田先生が昔イケメンだったという話が出て……」と話し始めると、すかさず銀杏記者が「今もイケメンです!!」とおっしゃった瞬間が可愛すぎてぶっ倒れそうになりました……ほんとアイドル……

そして、杉本さんの第2位。なんて優しい世界……対局中にもかかわらず、温かい雰囲気が伝わってきてほっこりしますね。杉本さんいわく、名棋譜コメの木村先生率は高いそうです。ちなみに、この棋譜コメを書いたのは銀杏さんなのですが、それが発表される前からにこにこと銀杏さんの肩を叩く紋蛇さんを目撃してしまいました。このお二人本当に可愛いな……(すみません、可愛いしか言ってませんね、第1部前半で銀杏さんと紋蛇さんのほのぼの仲良しエピソードを聞いてしまったので余計にそう見えるのかもしれません)

第1位のプレゼン

  • 松本先生:第3期叡王戦 第四局 髙見ー金井(紋蛇)148手目(局後コメ)
    打ち上げでの金井先生と髙見先生のやりとり。
  • 野澤さん:第32期竜王戦 挑決三番勝負 第二局 豊島-ー木村(文)80手目 『何という腕力か。』
  • 岡部さん:すみません、メモ抜けてました……たしか女流棋戦だったような…… 『罪はない』。誤字になってしまうが「Not Guilty!って感じで」。
  •  杉本さん:第46期新人王戦 青嶋ー石井(紋蛇)   『初手7六歩。青嶋の棋士生活がスタートした。』 棋士は7六歩を開けるのが仕事。これまで何千何万回と7六歩を開けてきたが、今日の7六歩は違う、ということを書いた素晴らしい棋譜コメ。将棋への愛を感じた。

松本先生が選ぶ1位の棋譜コメが発表された瞬間、またしても会場がああ~と納得。そして苦い表情の紋蛇記者。「これを一位に推さない訳にはいかないよね!」と熱弁をふるう松本先生に激しく同意しました。当時かなり話題になりましたが、感想戦コメントで追記された涙なしには読めない内容でした。それまでも紋蛇記者の棋譜コメがすきだったのですが、この叡王戦の棋譜コメでさらにすきになったのでした。

松本先生の熱いコメントにしきりに扇子で仰ぎながら、「いやあ~」とため息をつく紋蛇記者。紋蛇記者は、将棋世界で叡王戦開幕前のインタビューを担当していたということもあって、リアルタイム性が求められる中継記者とすこし異なる、観戦記者としての視点で書けたレアなケースとのことでした。紋蛇記者の感想戦コメントは、ときおりそのような視点から書かれることがあるので、かなり注目しています。

以上、棋譜コメソムリエ選手権のレポでした!とても面白い企画だったので、自分もやってみたいなあ~。いずれ「ひとり棋譜コメソムリエ選手権をやってみた2019」みたいな記事を書きたいです。

そして今回のイベントでは、観戦記者さんの生態をすこし知ることが出来て、とても楽しかったです。これまでも銀杏記者と紋蛇記者はだいすきだと思っていましたが、イベントが終了する頃には完全に沼にはまっていましたね……今回のイベントで観戦記者沼がいかに底無しか、ということを思い知りました。 棋士だけでなく、記者も素敵だなんて、将棋界、恐ろしいところ……

観る将ナイト第2部のトークショーについては、文春さんの記事が詳しいので、そちらをご参照くださいませ。

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