落款(らっかん)をつくろう!

完成した落款 将棋のはなし
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長い梅雨が明けたかと思ったらとても暑い日が続いていますね。そんな日は冷房の効いたおうちの中で遊ぶのがいちばんです。ということで、今回は落款(らっかん)づくりに挑戦してみました!いろいろ作り方を調べましたが、準備するものが多かったので、最低限の装備で何となくそれっぽいものを作る方法を書いています。気楽に始めてみたい方にぜひ読んでいただきたいです!篆刻は初心者なのでまだまだですが、初心者だからこそ、やってみて分かったポイントも書いてみました。軽いノリで落款をつくろうぜ~という記事なので、本格的な方法が知りたいかたは、『篆刻 方法』とかでぐぐってください。

落款とは?

そもそも落款とはなんぞや?という方もおられるかと思いますので、念のため説明を載せておきます。

落款【らっかん】

かき上げた書画に筆者が印を押すこと。その署名や印。プロ棋士は揮毫用にそれぞれ自分の落款を持つ。

関西将棋会館HP 関西将棋辞典 より

そう、棋士の先生方がサイン(揮毫)を書くとき、名前の下に押してあるあれです。

室田伊緒女流の色紙

名前の下に押してあるのが落款

落款が押してあると色紙がぐっと引き締まって見える気がします。なんとなく憧れの存在、落款。今回はこの落款を自ら彫ってしまおう、という企画です。

材料の準備

まずは材料の調達から。

絶対に必要なのは、石材篆刻用の印刀。自分は画材屋さんで購入しました。石材は1センチ四方の巴林石というもので約200円、印刀は約500円でした。石材は何にも考えす、ただ模様が気に入ったものを購入。柔らかい石(高麗石というものが柔らかいらしい)であれば普通の彫刻刀でも問題ないようですが、印刀もそれほど高いものでもなかったので購入してみました。ちなみに自分が購入したのは、墨運堂さんの両刃(小)です。印刀の中では安い方だと思いますが、特に問題なく使えました。

篆刻台という、石材を挟んで固定する台もあると良いみたいですが、今回はお試し気分だったので購入しませんでした。篆刻台なしでやってみた所感として、まああった方がやりやすいし安全だとは思うけれど、なくても何とかなる、というところです。これはお好みで。

その他には、サンドペーパーと紙、えんぴつ(濃いめ)があれば何とかなります。サンドペーパーはダイソーで何種類かずつ入っているセットを購入しました。

さっそく製作に入ります

篆刻する面を整える

購入したばかりの石材はすこし丸みがあったり汚れていたりするので、篆刻する面が平らになるまでサンドペーパーで磨きます。自分は800、1200、2000の順で磨いてみました。サンドペーパーに傾きなく石材が接するようになったら、きっと平らになったのだろう、という読みです。

篆刻する面が整ったら、彫った部分が分かりやすいようにポスカなどで色をつけます。我が家には色のついたペンが黄色の蛍光ペンしかなかったので、ひとまずそれで塗りました。しかしながら蛍光ペン、しかも黄色はとても見づらく、あんまり意味がなかったので、これからやる方はぜひ濃い色(赤系がおすすめ)を使用してください。蛍光ペンにしてもせめてピンクなどが良いと思います。

デザインを考える

今回はお試しの小さな石材だったので、自分のなまえ(あしげ)から一文字「芦」の字で作成。書体は篆書体というものを使用(書体ははんこやさんの印影プレビューを参考にしました・・・)。

また、デザインの種類として、字が白く抜けている白文と字が赤く残っている朱文というものがあるので、お好みのものを選びましょう。おうちにあるサイン色紙を見てみたところ、意外と(?)白文の落款を使用している先生の方が多い印象でした。

渡辺明先生の落款は白文

豊島将之先生の落款は朱文

室田伊緒先生の落款は駒モチーフがかわいらしい

もし分かれば、推している先生の落款と同じ書体やデザインと同じにすると観る将的に楽しいかもしれませんね!

石材にデザインを転写する

篆刻の方法を調べると、大体レーザープリンターを使用した転写方法が出てきますが、あいにく我が家にそのようなものはありません。カーボン紙を使用する方法もありますが、買い忘れたので鉛筆と普通のコピー用紙で転写しました。レーザープリンターを使用する方法は下記サイトなどをご参照ください。

方法は単純で、デザインを濃いめの鉛筆(B以上)でなぞった紙を石材にあて、上から硬いもの(自分はボールペンのキャップを使用)でごりごりこするだけ。ちょっと紙がズレましたが、まあまあうまく転写できました。おそらく、紙をもう少し(デザインより一回り大きいぐらい)に切ってから石材にあてれば、もっと指しやすかったのではないかと思います(感想戦)。

転写したところ

転写しただけだと見づらかったので、サインペンでなぞりました。

見やすくなりました

メインイベント!石を彫る

まずは線彫り。デザインに沿ってふちを彫っていきます。この線彫りを丁寧にやると、結果的にはやく、綺麗に仕上がると思います。ちなみに自分はけっこうおおざっぱに、デザインよりも大きめに線彫りをしたところ、あとの修正が多く痛い目にあいました。

線彫り。よく見ると全く線に沿っていません……

やってみた感覚としては、まずは軽く傷をつけるように線を入れ、その線を徐々に深くしていくイメージで彫っていくと綺麗に出来ると思いました(素人の感覚なのであれですが……)。

線彫りが出来たら、余白の部分を彫ります。ここまで出来たら一度試しに押してみます。自分の場合は、上述のとおり線彫りを適当にやってしまったがために、だいぶ線が太く残ってしまったので、ここからかなり修正しました。

最初の試し押し。ふとましい……

修正~押してみて確認、の工程を繰り返し、納得いくものが出来たら完成です!今回は完成までになんと4時間弱かかりました……印刀を持つ手にかなり負荷がかかるので休み休みやっていたということもありますが、結構かかりましたね。でも楽しくて集中していたので、あっという間に時間が経ってしまった、という感じです。

完成した落款

完成した落款

コピー用紙に筆ペンでらくがきしただけでも、何となく雰囲気が出る気がしますなあ(字がひっちゃかめっちゃかなのは目をつぶっていただけると助かります……)。

揮毫風のらくがき

某棋士の揮毫を真似てみました……

めちゃくちゃ楽しかったので、また挑戦したいと思います!次回はもう少し大きい印材にしよう~ 簡単でそれほど初期費用もかからず始められるので、みなさんも是非やってみてくださいませ。

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