指導対局を受けてみよう!~はじめての指導対局~①

指導対局の様子 将棋のはなし
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新型コロナウイルスの影響で中止されていたイベントや指導対局がすこしづつではありますが、再開されつつありますね。とても嬉しいことです。ということで、コロナ禍前は月1以上のペースで指導対局を受けていた、指導対局だいすき人間が書く指導対局を受けてみよう!な記事です。

普段は観る将だけど、憧れのあの先生の指導対局を受けてみたい!将棋は始めたばかりで指導対局を受けるのは不安……、という方々をすこしでも後押しできるように、指導対局の流れや、気を付けるポイント、勉強方法などについて書きました。いまは小規模での指導対局が多く、ギャラリーに囲まれることもなく落ち着いた空間で指すことができるので、はじめて指導対局を受けるのには良いタイミングなのではないかな、と思っています。皆さまのはじめての指導対局がよきものになりますように!

指導対局とは?

指導対局の様子

そもそも指導対局ってどんなものなの?というお話しから。指導対局とは、実際の対局をとおして将棋を教わることです。つまり、プロの先生と実際に盤を挟んで将棋を指せる、ということ。野球でいえば、プロ野球選手とキャッチボールするような、音楽でいえばプロのミュージシャンとセッションをするような、そんな恐れ多いことがわりと当たり前のように体験出来る将棋界、本当にすごいですよね……。

プロの先生と将棋を指すなんて、初心者だしハードル高いなあ……と思われている方もいらっしゃるかと思います。が、まったく問題ありません!「初めてです!」と宣言してのぞむと、だいたいの先生はかなり優しくしてくれます。それでも不安な方は、最初はベテラン~中堅の先生や、教室で指導している先生(=指導対局経験が豊富な先生)の指導対局を受けると、手厚くリードしていただけるので良いかもしれませんね。

では具体的に指導対局がどのように行われるのかをご紹介します。場所によって多少差はあるかと思いますが、おおむね以下のような流れで行われるはずです。

(書いてみたら想定より長くなってしまったので、申込み~当日の準備編と、当日の流れ編の2つの記事に分けています。今回は申込み~当日の準備編です。)

申込み

まずは申込みについて。主に現地で申し込むパターンと、事前に申し込むパターンの2種類があります。

パターン① 現地申込み

将棋まつりなどの大規模なイベントで行われる指導対局のほとんどがこのパターンです。現地で開始時間のすこし前に抽選が行われる、ということが多く、必ずしも指導対局を受けられるわけではないのが悲しいところ。ただ、こういったイベントでの指導対局は料金がお手頃な場合が多いですし、気軽に受けられるのは良いですね。

パターン② 事前申し込み

将棋教室さんや将棋道場、オンラインで行われる指導対局では、ネットなどで事前予約するものも多いです。どうしても先着順になってしまうので、情報を見逃さないようにするのがすこし大変ですね……。自分はTwitterで情報を得ることが多いです。指導対局をよく行う将棋教室さんや、道場のTwitterをフォローしたり、受けてみたい先生のお名前でたまに検索してみたりすると良いかもしれません。関東の情報中心で恐縮ですが、たとえば、将棋会館道場関西将棋会館道場ねこまど将棋教室棋樂将棋チェスフロンティアなどのアカウントをチェックすることをおすすめします。

当日までの準備

これは人によるところが大きいですが、もし普段は観る将の方が初めて指導対局を受けるなら、という前提で書いていきます。

手合いを決める

まずは手合いについて。指導対局は基本的に上手(うわて・指導する側)の駒が何枚か無い状態のハンデをつけた駒落ちという形で行われます。プロにぼこぼこにされたい、と平手(ひらて・ハンデなし)で挑む方もたまにいらっしゃいますが、初めての指導対局であれば駒落ちで受けるのが無難です。

で、駒を何枚落とすか、というのが手合いです。将棋初心者で、初めて指導対局を受けるのであれば、飛・角・銀・桂・香を落とす八枚落ちか、さらに金を落とす十枚落ちから始めるのがおすすめです。個人的には、金がいた方が将棋らしくなりますし、上手の先生に攻められる楽しみ(?)もあるので、八枚落ちの方が良いと思っています。

勉強する

さて、手合いを決めたら勉強を始めましょう。究極的には、勉強はしなくても良いですが、せっかく憧れの先生と将棋を指せる機会なので、ある程度は準備をして臨んだ方がたのしく指せると思います。

勉強方法は以下の3つがおすすめです。

  • 定跡を覚える(やった方がよい)
  • ぴよ将棋などで練習する(やった方がよい)
  • 短手数の詰将棋を解く(時間があればやった方がよい)

定跡を覚えて、ぴよ将棋などの駒落ちで対局できるアプリで練習するという勉強方法が王道です。

定跡を覚える

定跡は、八枚落ちであれば上野裕和六段『八枚落ちに学ぶ将棋の基本』が詳しいです。指導対局を受けるまでに時間があるのであれば、この本をひととおり読んで臨めば安心です。八枚落ちの指し方だけでなく、将棋の基本的な考え方も書かれていてとても勉強になります。

いや~本を一冊読む時間なんて無いよ!というそこの貴方。そんな方は先崎学九段『駒落ちのはなし』に書かれている八枚落ちの9筋突破定跡を何とか覚えて臨みましょう。所司七段や阿久津八段も駒落ちの棋書を書かれていますが、先崎九段の『駒落ちのはなし』は先崎節で面白く読みやすいので、初心者でもとっつきやすいところが特徴です。先崎九段のおもしろ駒落ち指導対局エピソードと合わせて指し手が覚えやすい、というのもあります。

十枚落ちの場合は、あまり定跡書がないので、以下のようなサイトに書いてある定跡を覚えられると良いと思います。

定跡の覚え方ですが、盤駒をお持ちであれば、何度か並べて覚えるのが良いと思います。盤駒がなければぴよ将棋のなどの棋譜入力モード(プレーヤーVSプレーヤー対局)に入力しながら流れを覚えましょう。

ちなみに、もちろん定跡を知らなくても将棋は指せます。ですが、定跡を知っていると、いざ実際に盤を前にしたときに、何を指せばよいのか分からず固まってしまう、ということが(少なくとも序盤は)無くなります。完璧ではなくても良いので、出来れば覚えていくことをおすすめします。

ぴよ将棋などで練習する

定跡を何となく覚えたかな、と思ったら、駒落ち対局が出来るアプリなどで練習しましょう。おすすめは『ぴよ将棋』。アプリ版、WEB版があり、相手となるAIのレベルがかなり細かく選べるので、徐々にステップアップしていけるのが良いです。また、対局後に棋譜解析が出来るので、ここはこう指せばよかったのか、ということが分かるところもポイント高しです。

ただ、ぴよちゃんは(特に低めのレベルを選択していると)定跡どおりに指してこないことが多くあります。そんなときは、あまり気にせず、序盤は定跡を覚えているかを確認して、中盤(駒がぶつかってから)~終盤(相手玉を詰ます)までの練習と思って指していくのが良いと思います。

詰将棋を解く

余力があれば、1手~3手の短手数の詰将棋を解くトレーニングをすると、詰みの形や駒の動かし方を覚えることが出来ます。おすすめは浦野真彦八段のハンドブックシリーズでしょうか。初心者の方であれば、『藤井聡太推薦! 将棋が強くなる実戦1手詰』(マイナビ出版)も良いと思います。解説が詳しいので、詰将棋を解くのが初めてでも取り組みやすいです。

ちなみに詰将棋は、最初のうちはすこし考えて解けなかったら答えを見て、その詰みの形を覚える、という気持ちでやっていくとあまりストレスにならずに進められるはずです。詰将棋を解く最終的な目標は、この『詰みの形を覚える』ということなので、分からない問題を延々と考えるよりも、答えを見て覚えながら進めていった方が良いと思います。

(余談)駒の指し方について

余談ですが、駒の指し方は、プロの先生のように綺麗な指し方でなくてもまったく問題ありません。マス目の中に綺麗におければ、親指と人差し指でつまんで持っても大丈夫です。せっかくなので綺麗な指し方も覚えたい!という方は、以下の日本将棋連盟のWEBページを参考にしてみてくださいませ。

当日の準備

いよいよ指導対局当日です!持ち物や服装については絶対これ!というわけではないですが、参考にしていただければ幸いです。

持ち物

最悪、電車賃と受講料分のお金さえあれば何とかなりますが、以下のものを持っていると良いと思います。

  • スマホ(棋譜を入力する用、予約情報を確認する用)
  • メモ帳と筆記用具(感想戦でのアドバイスをメモする用)
  • ハンカチ(緊張で手汗が大変になったとき用)
  • 飲み物(緊張で喉が渇いたとき用)
  • 扇子(集中して考えていると暑くなるので)

服装

これは清潔感のある服装であれば何でも大丈夫だと思います。強いて言えば、温度調節のしやすい服装がおすすめです。特にいまの時期は換気のために窓を開けていることが多く、暑かったり寒かったりが読みにくいご時世なので。自分はワンピースにカーディガンを羽織っていくことが多いですね。

以上が事前~当日までの準備のお話しでした。長くなってしまったので、当日の流れについては後編で書いていきます。なるべくイメージしやすいように書いていますので、後編もお読みいただけると嬉しいです。

オンライン指導対局の受講を予定されている方は、下記の記事もご参照くださいませ。

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