ド級位者観る将の棋書紹介 『将棋界のレジェンド チーム康光の軌跡』(佐藤康光、 谷川浩司、 森内俊之)

『チーム康光の軌跡』 棋書
『チーム康光の軌跡』
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だいぶ積読が増えてきてしまったので、強制的に読むための企画を立てました!ド級位者(将棋ウォーズ4級、某将棋教室で認定6級)が観る将目線で、新旧問わず毎月数冊の棋書を紹介していこうと思います。観る将だけど、この書籍を買うかどうかで迷っている……というような方の参考になれば幸いです。まずは2021年1月に出版された『将棋界のレジェンド チーム康光の軌跡』(佐藤康光、 谷川浩司、 森内俊之)を紹介します。

概要

勝手な評価
  • 難易度  :入門~(棋力不要)
  • 尊さ   :★★★★★
  • 勉強になる:★★★★
  • 笑い   :★★★★
  • ダジャレ :★★★

第3回アベマTVトーナメントで、団体戦を戦うべく結成された『チーム康光』。佐藤康光九段、谷川浩司九段、森内俊之九段という将棋界のレジェンドの3人が集まっただけでも胸にくるものがありますが、早指しでも変わらぬ強さを見せていただき、大変興奮した記憶があります。そして衝撃だったのが、このチームでのTwitterアカウントの開設。こんなに尊いTwitterアカウントがこれまであったでしょうか……。

こちらの本では、そんなチーム康光の全ツイートと、本書のためのスペシャル鼎談が収録されています。ツイートの内容には、詰将棋や講座も含まれていますが、基本的には棋力がなくても全く問題なしです。

自分はリアルタイムでTwitterも見ていたのですが、見逃していたツイートもあり、新鮮な気持ちで読むことができました。また、鼎談と合わせて読むと、この御三方が普段からいかにファンのためになることを真摯に考えられているのか、ということがひしひしと伝わってきて、思わず本に向かって拝みたくなります。

見どころ① あまりにも尊い、30年前の感想戦の続き

特に印象に残っているのは、チームメンバー3人の過去の対局を振り返る企画です。まずレジェンドによるレジェンド同士の対局解説が熱いのは言うまでもありませんが、その解説後にTwitter上で行われる感想戦が尊すぎて倒れます。

たとえば、本企画の初回は、1990年に行われた第31期王位戦第7局(佐藤康光五段-谷川浩司王位)を森内九段が解説してくださったのですが、10ツイートにもわたる丁寧な解説、そして両対局者に対する敬意に溢れる表現に胸をうたれます。そして森内九段の解説を受けて、Twitter上で交わされる感想戦。30年前に指された将棋の感想戦の続きを拝めるなんて……あまりにも尊すぎて涙が出ますね……。

見どころ② 自由すぎる会長のつぶやき

そしてもうひとつ印象に残っているのは、佐藤康光会長の自由奔放なつぶやき。ダジャレや独特の表現などが散りばめられた、棋風どおりの天才的なツイートの数々に度肝を抜かれます。たとえば以下のツイート。

(佐藤九段4月16日20:38のツイート)

(続き)実は私は49歳の人に最近相性が悪い(チーム内にもいますが対局でですよ!)。先日もふて寝したばかりです。1と2なら倍違いますが、49と50では、まあ将棋でいえば先後の勝率位(殆ど変わらない)。さて、対策は?閃きました。ウルトラマンになるしかない(デーモン閣下でも良いか)!

(森内九段4月16日21:02のツイート)

相性の悪い49歳です。
リーダー酔っていますか?難しくて分かりません☹️

(佐藤九段4月16日21:38のツイート)

森内さん、ご丁重にありがとうございます。酔ってはいませんが、お風呂に入っています♨

佐藤康光、 谷川浩司、 森内俊之著『将棋界のレジェンド チーム康光の軌跡』マイナビ出版 p.30~p.31

『さて、対策は?閃きました。ウルトラマンになるしかない(デーモン閣下でも良いか)!』という独特なお言葉は佐藤会長ならでは(?)。正直まったく意味が分からないのですが、森内九段でも分からないのであれば、私のような一般人が理解できなくても当然ですね。

Twitterでもつぶやきましたが、鼎談でも佐藤会長節全開でめちゃくちゃ笑えます。この御三方の鼎談を「おじさんトークショー」と言えるのは会長だけですね。つよい。

このような感じで、笑いあり、(尊さのあまり)涙あり、な一冊です。御三方のファンならずとも、将棋ファンであれば楽しめること間違いなしだと思います。というか、この本を読むと御三方のファンになります。ぜひこの尊さを浴びてください……!

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